ヨシ灯り展プロジェクト

今年も近江八幡市安土町で開催される「第9回西の湖ヨシ灯り展」に作品を出展し、滋賀県県知事賞を受賞しました。この展覧会は、西の湖ヨシ灯り展実行委員会が主催し、滋賀県、近江八幡市、安土町商工会をはじめ多くの後援により支えられています。いつもは静かな湖周辺にヨシ灯り377点が出展され、多くの見学者で賑わいました。
授業で制作した作品を西の湖の会場に再展示、作品はヨシという素材をいかに生かし、灯りという光と陰の世界をどの様に造形に反映し表現するかを課題にグループで制作しました。ヨシで積層した塔の造形を、大学での展示から西の湖という環境に変わったことで作品の構成も組み換えた展示を会場で再考した。幸運なことに9月26日当日は地球から見る月の大きさが最大に見えるスーパームーンという美しい自然現象の中、よしきりの湖のほとりに展示した作品の真上には、雲間から見事な月灯りが作品に降り注ぎました。作品の背景には安土の山に揺れるヨシの陰、輝く月と光を放つヨシの塔。偶然にも与えて頂いた展示場所は、制作した学生たちの思いをはるかに超えた作品の絶好の舞台となりました。
来年で10年目を迎えるこの作品展、地域のグループの力作、沢山の子供たちの元気な作品を見て、ここまでたどり着いたと実感しました。本学のヨシの活動をささえて下さっているヨシ留の竹田勝博さんの強い熱意で始まったこの作品展は、その苦労が長き時間をかけてゆっくりと結実し、地域に根付いた作品展に成長しました。

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