新知恩院 鳥瞰図制作プロジェクト

大学から車で15分の所にある伊香立の新知恩院(しんちおんいん)の鳥瞰図を制作しました。新知恩院は、京都にある浄土宗総本山知恩院の疎開寺で、応仁の乱によって浄土宗・総本山知恩院が炎上、その時に法然上人の御影(みえい)をはじめ多くの寺宝が伊香立上在地の庵に移され、現在地(下在地)に本堂などを建立し、知恩院の寺号に新の字をつけて大谷山華頂寺新知恩院となりました。新知恩院本堂の御影は浄土宗の元祖法然上人が鏡に影(うつ)して自らが刻まれたという像で「鏡の御影」といわれる準国宝であり、その他「絹本著色六道絵」「絹本著色阿弥陀二十五菩薩来迎図」など数々の寺宝があります。新知恩院の入口に建てられた鳥瞰図が20年の歳月が経ち、老朽化と色褪せが進んでいたので、伊香立下在地の自治会より、新しく作れないかと相談がありました。
募集に興味を持った学生2名は新知恩院に何度も足を運び、住職さんにお寺の話を聞いたり、歴史を学び制作にあたりました。四季折々の花々が咲き乱れる鳥瞰図からは、学生らしい発想と大胆な構成を観ることができます。授業の合間を縫っての手描き作業に半年を費やしましたが、住職さんはじめ、地域の方にとても好評で、新知恩院の新しい入口の顔となりました。

プロジェクト